普通は私達は、人生は一度きりだと信じている。
当たり前の前提として受け入れている。
しかし、果たして本当に人生は死んだらお終いなのだろうか?
死んでしまった人に確認を取るすべがないので、確認しようがないのだが。
将来の夢が叶わなかった時の辛さ
人生は一度きりであり、死んでしまったらそれっきり。
だからこの人生を無駄にするなかれ。
そういう考え方がよく叫ばれていて、そのような言葉を聞くと、私達も怠惰な過ごし方を恥じ、きちんと生きていかなければと考えを改める。
しかし、人生死んだら終わりだとする結果、様々な苦しみが生まれてくるとも言えるのではないか。
例えば、人生生まれたからには、結婚をし、子供をもうけたい。
マイホームの一軒は手に入れて、理想の家庭を築きたい。
そのような人生の成功イメージが作られ、それを人生の間で達成しようと各自努力に励む。
かつて野球の野村監督が言っていた言葉で印象的だったのが
「俺も人生で一度は恋愛をしてみたかった」
という言葉だ。
沙知代はそうじゃなかったんだ。。。。と思いつつ。
一度きりの人生なのだから、人の幸せとされているイベントを、人生のうちで経験しておきたいと必死になる。
そしてもし適齢期を過ぎ、その希望が叶わなければ後悔として残る。
死んだら終わりは本当か?
そもそも、前提は合っているのだろうか?
果たして人生は死んだら終わりなのか?
もし、死んでも魂は死なない。人生は続くんだとしたら。。。。
今生において、ムリムリ目標達成にこだわる必要がなくなるではないか。
今生は無理だったけど、また来世、嫁ができればいいや。
そんな風に思えて、気楽に生きられるはずだ。
人生一度切りだというのは、人間が人の人生を見て、そう判断しているものであり、概念上の話である。
人間の決めつけである。
他の動物は、自分の消滅を恐怖に思わない。
また、物理学上でも、有であったものが無に帰すということはありえない。
エネルギー保存の法則がこの宇宙には働いているから。
死後も魂はどこかに帰っていき、また新しい人間として生まれてくるかもしれない。
とりあえず夢に向かって頑張ってみて、駄目だったとしても下を向かない
もちろん、今生を一度きりだと信じるからこそ、人間らしい生き方というのが生まれてくることは確かであり、素晴らしさもある。
しかし、将来の夢を叶えようとしすぎるあまり、苦しみが生まれるのならば、別の考え方もあるんだよと、ここでは言いたいのだ。
私達一人ひとりの魂は、どこかからやってきて、死んだらまたどこかへ飛び立っていく。
今生叶えられなかった夢は、次や、次の次の人生でも味わうチャンスがあると思えば、思い切り頑張った結果駄目だったとしても、それでおしまいだと打ちひしがれる必要もなくなる。
なにより穏やかに、前向きに生きる姿勢を持たないと、損だと思うのだ。
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