そもそも7つの習慣における原則とは何か?
私は7つの習慣を愛読書としている。
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この本に出会って明らかに人生が変わったと思う。
非常に有益な内容であるのだが、言葉の定義が若干理解しづらいところがあると私は思う。
なぜなら、海外の著者の翻訳本なので、英語で説明すると意味がすんなりと通るけど、日本語に訳すと腑に落ちにくいというようなことがあると思うからだ。
その中で「原則」というフレーズは頻繁に出現するが、最初は雲を掴むような感じで、イメージしにくかった。
原則は英語でPrinciplesと言われ、それを目にした時の英語圏の人間は、日本人よりももっとすんなりと著者の言わんとする定義を理解できるのではなかろうか(たぶん)。
著者であるスティーブン・コヴィーは、原則について事あるごとに、外堀を埋めるような言い方で説明する。
歴史の中で長く繁栄した社会すべてに共通する原則。
不変にして普遍の原則。
自明の原則。
なんだかわかったようなわからないような言い方じゃないか?
この世界は原則という見えないものが支配している・・・?
今まで何度も7つの習慣を読み返してきたのだけれども、今まではなんとなくこの世の中に、原則と呼ばれるフェーズのようなものがあって、そこに沿った生き方を選択すれば成功を収めることができるんだと解釈していた。
その成功にまつわる原則のフェーズから、コヴィーは一部の法則を取り出しては私達に紹介していたのだと考えていた。
しかし最近そうではないんじゃないかと考え直した。
私達読者が原則を理解するに当たっては、コヴィーの紹介する法則を原則と思っていれば十分であると考えを変えてみた。
「原則」そのものとは何かを追求しても答えは出ない。
おそらくスピリチュアル的な答えになってくるのかもしれないが、それを追求する意味はそれほどない。
なので、自分の理解のためも含めて、コヴィーが紹介する原則を羅列してみた。
7つの習慣に出てくる原則についての説明
自分の人生は自分で創造する。
他者との相互理解。
創造的協力。
健康に関して、すでに確立され受け入れられている普遍的な原則に沿ったライフスタイルによって、病気や健康上の問題を予防する。
幅広く深く読書し、継続的に学ぶ。
敬意を払い、話を真剣に聴き、他者に仕えることが真の達成感と喜びをもたらす。
人生を前向きにとらえることができるもの、人生に意味を見出そうとする基本的なニーズの源には原則があることを認識している。その自然の法則の源として私が個人的に信じているのは、神である。
自分の子や孫たちを思う気持ち。
農場の法則。種を蒔いたものしか刈り取れない。
公正。誠実。正直。人間の尊厳。
奉仕。貢献。本質。美徳。
可能性。成長。忍耐。養育。励まし。
成長と発達のしかるべき順序。
信頼。
P/PCバランス(生産物/生産能力)
顧客に望む接客態度でスタッフに接する。
主体的である。
刺激と反応の間には選択の自由がある。
終わりを思い描くことから始める。
すべてのものは二度作られる。
愛
人はモノよりも大切である。
根のない木には実はつかない。
相手を大切に思うなら、相手が大切に思っていることを自分も同じように大切にしなければならない。
Win-Winを考える。
まず理解に徹し、そして理解される。
全体は各部分の総和よりも大きくなる。
刃を研ぐ。
インサイド・アウト
これらは、7つの習慣の中でコヴィーが「これが原則である」と述べた箇所を網羅したものとなる。
7つの習慣の原則は私達がすでに知っているものだった
こうして抜き出してみてやっと、原則とは、私達の良心に根付いている価値観であることが理解できた。
なのでコヴィーは原則をあえて言葉にせずとも自明なものだと言っているんだ。
であるし、原則は私達の良心ですでに知っているものであり、決して言葉では言い尽くせないものだった。
すごーくわかりやすく言うと、良心に従って生きなさい。
それこそが成功の原則に沿った生き方ですよ、ということになる。
答えはいつも、もとにいた場所に戻ってくるんだな。
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