アファメーションが一番効果的
感情のコントロールにはなんと言ってもアファメーションがオススメである。
最も単純で、簡単で、考えるエネルギーを要しないのに、効果はちゃんとあるからだ。
今回はアファメーションがなぜ効果があるかを色々な角度から説明してみたい。
不機嫌になりがちなのは自然の摂理
まず、人間の感情はなぜ不機嫌またはネガティブに流れるのかということから始めてみたい。
この世のあらゆる事象には、常に一定方向にある圧力がかかっている。
地球上に存在する物体は、重力に引っ張られている。
熱力学の分野では、物質の系はエントロピー(乱雑さ)を増すようになっていると言われる。
これは例えば、部屋は放って置くと、自然と物で溢れて片付かなくなってくるのと同じだ。
それと同じように、感情にもある一定の圧力がかかっている。
心を放って置くと、不機嫌またはネガティブに流れるようになっているのだ。
それは自然の摂理である。
力を加えることで位置エネルギーを高める
その前提の上で、例えば重力に逆らって、地面に置いてある石を頭の上に持ち上げるとする。
そうすると、その頭上に掲げられた石は、地面に置いてある石よりも位置エネルギーが高い、ということになる。
位置エネルギーが高い状態を維持するためには、そのために自分の腕で持ち上げ続けなければならない。
エネルギーを加え続ける必要がある。
エネルギーを解除して、手を離したら、石は地面に向かって落っこちて、位置エネルギー0の状態に戻る。
同じように、感情についても、放っておけばネガティブに流れるところを、意識してポジティブな感情を維持することで、感情的に高い位置エネルギーを維持することができる。
では、感情を引き上げる方法であるが、これは様々ある。
純粋に気持ちを高める方法や、楽しかったことを思い出す方法、ボディーランゲージを使って感情に影響を与える方法など。
しかし、感情的に怠惰に暮らしてきた私のような人間にとって、上記のような方法は多くのエネルギーや集中力を要するので、長続きしない。
私が考える最も簡単な感情コントロール方法は、アファメーションだ。
効果的なアファメーションの具体的な方法
アファメーションとは、自分が欲しい状態が表現されたセリフを唱えることだ。
「大丈夫。絶対にすべてうまくいく」
「うれしい」「幸せだ」「ついてる」
私の場合、こんなセリフを使うことが多い。
このようなセリフを、淡々と繰り返し繰り返し唱えるだけだ。
とても単純だが効果は抜群だ。
なぜこんなことで効き目があるかというと、人間の脳は言葉に反応してしまうようになっているからだ。
「幸せだ」と心で呟けば、無意識の脳は勝手に幸せを考えてしまう。
さながら、自分の心にプログラミングを施しているようなものだ。
また、人間の脳は、同時に二つのことを認識することはできない仕組みになっている。
つまり、ネガティブな気持ちでいながら、楽しいことを同時に考えることはできない。
実際に試してみたら良い。
楽しかった記憶を思い出しているときは楽しいが、それをやめると暗い気持ちが戻ってきたりして、必ずどちらかになっているはずだ。
だからその仕組みを利用する。
アファメーションを持続させることで、ずっとポジティブな感情にひたすら目を向け続けるのだ。
そう、気をつけるべき点は、ただセリフを心の中で唱えるだけでなく、唱えていることに対して意識を集中させる必要もある。
そうすることで、アファメーションは確実に機能し、あなたは感情が変わってくることを実感するだろう。
セリフ作りで注意しなければならない点もある。
セリフは願望ではだめだ。
例えば「モテたい」「金持ちになりたい」「幸せになりたい」
これを唱えると、モテたいと思っている気持ちを脳はイメージしてしまう。
つまり現在のモテていない自分の欲求不満な感情をありありとイメージしてしまうのだ!
これはただの脳のプログラミングであることを意識しなければならない。
脳は与えられたセリフに対して忠実に仕事をするだけだ。
だからセリフは必ず現在形か、過去形でなければならない。
「モテている」「モテモテだ」
こんな感じに直すべきだ。
また、セリフを唱えるときは、なるべく無心がいい。
無心でも、無意識の脳はちゃんと与えられたセリフを解読しイメージ化してくれる。
煩悩が無いほうが無意識の脳に届きやすいのだ。
以上を意識して、ぜひ騙されたと思ってトライしてみて欲しい。
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