尽きることのないエネルギーを得たいというのは、人として抗いがたい欲求である。
アントニオ猪木氏が「元気があれば何でもできる」と言っている通りなんだ。
私達が一つの物事を続けられないのは、途中で疲労してしまうからだ。
一瞬の元気なら誰だって出せる。
それをいつまでも持続させるのが難しいのだ。
成功を望んでエネルギッシュに働こうとするが、途中で疲れて集中力がなくなり、数日経てば当初の情熱は冷めていってしまうものだ。
クンダリーニとは何か
ヨガの奥義で、封印されている生命エネルギーを開放させることができるものがある。
それは、クンダリーニヨガと言われているものだ。
昔であれば、ヨガの道に進むごく一部の人間にしか興味のない分野であったはずのものが、インターネットが普及した現在、昔よりもかなりの多くの人間がクンダリーニの存在を知り、クンダリーニの覚醒を目指してトレーニングしているのだと思う。
クンダリーニとは何か。
ヨガの経典によれば、会陰部に該当するムーラダーラチャクラに、蛇のようにとぐろを巻いて潜んでいるエネルギーのことだと言う。
クンダリーニは、人間にとっての根幹となるエネルギー、つまり性エネルギーのことである。
普通の人間であれば、性エネルギーはもっぱら性的な興味のために使われるのみだけれども、クンダリーニヨガは、性エネルギーを有効活用しようとする試みとなる。
だから、クンダリーニヨガは若返りの効果があるとも一部で言われている。
クンダリーニヨガでは、クンダリーニを目覚めさせ、尾骨から背骨を通して頭頂部へと上昇させることを目指す。
クンダリーニが骨盤内に仕舞われたままであれば、用途は性的なものにしか使われないが、エネルギーを上昇させることで、若返ったり、最終的には悟りに至ることもできる。
クンダリーニを覚醒させるためには
まずは、クンダリーニを活性化することから始める必要がある。
クンダリーニヨガでは、火の呼吸(ブレスオブファイア)と言って、ものすごいスピードで繰り返す腹式呼吸を多用する。
また肛門が緩んでいると、そこから気が漏れるというので、バンダと言って肛門を締めることもよく行う。
これらの運動によって、骨盤内の神経叢が刺激され、また繰り返し鍛えることで神経が強化されていく。
また骨盤底筋群も運動によって鍛えられていく。
十分に骨盤内の筋肉と神経が強化された段階で、クンダリーニの覚醒の兆候が現れてくると思う。
これらの運動は「修行」であると、クンダリーニヨガの第一人者である辻良史さんは言っておられたと思う。
確かに、体験レッスンを受けに行った時、まさに修行のような感じで非常にキツかった。
クンダリーニ覚醒の兆候とは
”コアガズム”という現象がある。
腹筋に力を入れたときに、オーガズムのような強い快感を覚えてしまう症状のことを言う。
これはおそらく、骨盤底筋群が発達し、神経も強化された一部の人が、クンダリーニの覚醒の兆候を受けてしまうからではないかと思う。
このようにクンダリーニ覚醒の兆候としては、骨盤底筋群の発達後に、腹筋、もしくは気の集まる場所である丹田に力を加えたときに、快感を覚えるようになった状態がまさにそれである。
クンダリーニを覚醒させた後は、そのクンダリーニを背骨を通じて適切に上昇させなければいけない。
逆にそうしなければ、性に溺れるモンスターに落ちぶれてしまう危険性もはらんでいる。
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