なぜ丹田を意識すると良いのか|腹腔内の器質的圧迫が軽減するから

丹田を意識する テクニック

”丹田を意識する”って、ナンダ??

よく丹田を意識すると良いと言う。

しかし、これがよくわからない概念なので、未だに曖昧にしか捉えられてないのだが、昨日ちょっと理解が深まったところがあったので記載しておく。

 

丹田というのは、へその下指三本分下ろしたところにあるツボ、ということになっている。

しかし明確に「ここが丹田である!」という決まりがないので、なんとなく腹部、もしくは臍下くらいに思っておいて大丈夫だ。

 

で、丹田を意識すると何が良いかと言うと、丹田を鍛えることで気が充実してくるということが言われている。

またその気というのも、とても感覚的なものであり、機械的なものに触れてばかりいる現代人にとっては、実感するのが難しかったりする。

 

ではどのように意識するのが良いのか、というのも不器用な人間にとっては悩みどころである。

ただ、意識を丹田あたりに集中していればいいのか、それとも力を込めるべきなのか。

その方法を説明する。

丹田を意識する方法

結論としては、力を込めるべきだ。

臍下にぐっと力を入れることで、下っ腹が平らになる。

基本的にこの状態を維持するのがいい。

そして、意識も丹田に持ってくるほうが良い。

 

そうすると、腰が決まる感覚を実感できる。

背骨だけで支えていた下腹部が、体の前側の腹筋によって、前後からしっかりと支えることができるようになるからだ。

それによって下腹部が安定する。

 

そうすると、腹腔内の圧迫が取れることになる。

姿勢の悪い状態、腰骨が後ろに湾曲していてお腹が潰れている状態だと、当然腹腔内が圧迫される。

そうすると、腸の働きが落ちることになる。

丹田に力を込めた状態だと、さながら硬い容器に守られているような状態となり、中の柔らかい腸に負荷はかからず、本来の働きを取り戻すことができる。

 

東洋医学では、腸は気を食物から取り入れるという考え方であり、基本的にはほとんどの異常はお腹を整えて気を取り入れる力を回復させることで治療している。

腸に負担をかけない状態を維持することで、気の充実を促せる。

腸は第二の脳とも言われており、様々な神経伝達物質が生成されている部位でもある。

むしろ腸のほうが第一の脳であるという見方もあるくらいだ。

実際に東洋医学の世界では、内蔵は非常に重要視するのに、脳の働きについては何も言及されていない。

また、進化論の方向から考えてみても、脳は腸から生まれたことがわかっている。

お母さんのお腹の中で赤ちゃんができてくる過程を見てみても、まず腸の細胞が作られて、そこから脳が徐々に作られていくのだ。

人間にとって腸は生命の根幹をなす、重要な器官だということになる。

 

腹腔内圧に関しては、西洋的に言うと、インナーマッスルを鍛えることでも同じような効果が出てくると思う。

インナーマッスルとは、体の内側の筋肉で、体を支えるのに使う筋肉であり、インナーマッスルを使って姿勢を維持するのであれば、脱力して骨だけに頼ってる時よりも当然腹腔内の負荷は下がる。

丹田を意識することで神経の通りも良くなる

また、丹田を意識することで、腰が決まり、自然と背骨がまっすぐになり姿勢が良くなる。

背骨には神経の束が通っているので、まっすぐになれば当然その通りも良くなる。

結果、脳の活性化に結びつく。

 

私は小学校教育の時点で、座る姿勢を正しくさせることは、その後の学力に大きく関わってくると考えている。

姿勢の良し悪しで、集中力がまるで違ってくるのだ。

私は子供の頃、姿勢が悪かったのだが、授業に集中することができなかった。

集中しようと努力しても、気づいたら意識が飛んでいる有様だった。

集中しようと努めるより先に、姿勢を治すことに着手すべきだったのだ。

そういうことは子供は自分で気付くことが難しい。

姿勢を良くするには、腹に力を込めよとも子供に教える必要があるので、そういった全般的なことが教育者がわかってないといけないが、現実にはそのようになってないのだろう。

丹田の気を感じる方法

体のある部分に存在している気を感じるには、その部分に意識を集中すればよい。

例えば手のひらを意識し始めると、段々と手のひらが熱くなってしびれてくるのを感じるはずだ。

貼っていた湿布を剥がした後のような感覚に似ているかもしれない。

その感覚を得ようとして、丹田の位置に意識を持ってくれば良い。

・・・とは言っても、丹田の位置が曖昧な上に、丹田が鍛えられていないと最初は気の存在の取っ掛かりすらつかめないのではないだろうか。

場所自体はアバウトに捉えて構わない。

臍下から恥骨までの下腹部全般と捉えて問題ない。

また、下腹部を意識しても気の存在を感じられない場合は、内股に意識を向けると良いかもしれない。

湿布を貼ったような感覚で気の存在を実感できたら、同時に丹田に注目して欲しい。

おそらく丹田と内股の神経が繋がっていて、同時に活性化するようなのだ。

以上のコツを利用して、ぜひ丹田を意識してみて欲しい。

意識を集中して気を高めるよう努めていれば、徐々に神経も開発され、日に日に気の強さも増やしていくことができる。

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