瞑想は副交感神経を優位にすることで自律神経を整える
瞑想は、このストレス社会においてだいぶ市民権を得てきたように思う。
本屋にはマインドフルネスについての書籍が溢れ、ヨガスクールの影響もあってか、瞑想を生活の中で行っている人は珍しくない。
私も瞑想の効力は計り知れないものがあると考えていて、忙しくとも毎日行いたいと思っている。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられる。
瞑想は心を空っぽにするのがいいと言われているが、もっと単純な話で言うと、瞑想によって副交感神経が優位になることで、様々な効能が現れてくるのだと思う。
呼吸を緩やかにし、なるべく全身の力を抜いてあぐらをかくことで、副交感神経優位になる。
それによってストレスが緩和し、体の疲労も回復する。
瞑想は交感神経が高ぶった時に行うといい
しかしいくら瞑想が心身に良い影響を与えると言って、四六時中瞑想をするのはあまり意味がないんじゃないかと思う。
人間は社会で活動すると、様々なストレスにさらされ、どうしても交感神経が優位な状態に傾く。
そのバランスを欠いた自立神経を調整するために、瞑想がとても効果的だと言いたいのだ。
瞑想ばかりして、副交感神経に傾きすぎても良くない。
効果的な生活を送りたいのなら、自立神経を適切にコントロールすることが大事なのではないかと思う。
交換副交感、どちらも必要だがバランスが大事
交感神経優位な状態は人間の活動にとって必要なのだ。
仕事の大事な場面でしっかりと結果を残さなければいけないという時に、適切な交感神経の上昇がなければ、優れたパフォーマンスは上げることはできないだろう。
しかし神経が常に高ぶった状態でいると、血圧は高くなり、精神的にもストレスがかかり、体は緊張し、疲労が抜けず、夜も熟睡することができない。
人間の体は常に走り続けることはできないのだ。
人間の休息のためには、副交感神経が必要だ。
人間が眠りにつくためには副交感神経優位にならなければいけないし、エネルギー補給として大事な食物の消化の際もそうだし、天才脳と言われる右脳を働かすためにも、副交感神経を上昇させる必要がある。
しかし、副交感神経側にも偏りすぎていたら、人間らしい活動は難しくなる。
一日の中でほとんどを寝て過ごし、無気力になって、外に出て活動することができなくなってしまう。
一日中瞑想をして過ごすなんてのは、この状態に近い。
自律神経は、サインコサインのカーブのように、上がっては下がり、下がっては上がるという適切な繰り返しが必要なのだ。
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