タイプの人になぜ出会えない
多くの人間にとって、タイプの異性と出会い、お付き合いをし、結婚に至りたいという想いを持つのは自然なことだと思う。
しかし、皆さんどうだろうか?
恋人を作ることの難しさを感じて生活している人は、想像よりはるかに多いんじゃないかと思う。
多くの若者が、社会に出て、一生懸命働いて生活する中で、ふと気がつくと全く出会うチャンスがない。
決して外見が悪いわけでもなく、性格も問題ない。
なのに、平日は家と会社の往復の生活の中で、休みの日だけは繁華街に繰り出すものの、人は大勢いてもただ通り過ぎるばかりで、人混みの中にいるのに孤独を感じるのだ。
タイプの人が近くに歩いていることと、タイプの人と実際に知り合うことの間には、絶望的なほどの違いが存在している。
大都会の人混みの人々の頭の中は、集団の中にいるにもかかわらず、出会いを欲する寂しさを感じながら、それもまた彼ら同士が結ばれることもなく、絶えずニアミスしているのである。
そこで最近はマッチングアプリが流行しているが、そういった世相にバッチリとハマった形なのだろう。
しかし生物学的に考えた時に、オスとメスが結ばれて子孫を残すというのは自然の摂理であるから、もっと簡単であってもいいのに、なぜこんなにも出会うのが難しいと感じるのか。
ロシア人の暮らしから学んだこと
少し前に、私は3連休を利用してロシアのウラジオストックに旅行に行った。
私は実は海外旅行が趣味で、今までにたくさんの国々を見てきている。
今回ロシアは初めてだったが、非常に学ぶことが多かった。
彼らは他人とコミュニケーションすることを楽しんでいる
ウラジオストックの人々は、夕方から夜にかけて海岸沿いのプロムナードに繰り出す。
美しい夜景を横目に見ながら、親しい友人や恋人と歩きながら、またベンチや階段に腰を下ろし語り合うのである。
ロシアの人々は、他人と親しみ、会話を楽しむ生活習慣を持っている。
また、そうすることが彼らにとって極々自然なことなのだ。
一方で日本はどうだろうか。
東京は悪い例かもしれないが、人々は忙しそうに、硬い表情で無愛想に通り過ぎるのみだ。
人口はいくら多くても、これでは人と出会いようが無いわけだ。
人と接すること、他人と親しむことを億劫がらない。
そういう習慣を持つロシアの人々は、やはり恋人はすぐに作るし、結婚するのも早い。
(ただし、離婚率も半端じゃないらしいが)
私達日本人は、他人と関わり合うことを面倒がって、自分のプライベート空間に逃げ込んではホッと一息ついてばかりいる。
自分というものを大事にしすぎて肥大化させてしまっているんだ。
ベースとして、娯楽として他人との会話を楽しむ生活習慣を持つこと。
それなしに出会いのチャンスを望むのは、無理難題といったところだろう。
人とのつながりを常にオープンにさせておくことで、出会いが広がっていく下地ができてくる。
これはすぐには結果は出ないかも知れない。
ただ、そういう生き方を選択し始めれば、少しずつ少しずつ、変わっていくことは間違いない。
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