自分にどんな言葉をかけているか?
今の自分の状況を、自分が第三者として見ていたら、どのように声をかけるだろうか。
きっと普段自分にぶつけている内容の言葉にはならないのではないだろうか。
生き辛さを感じている人の多くは、他人に接するように、自分には接しない。
自分には特別に厳しく接している。
ちょっとミスをしたら激しく罵倒する。
「何でこんなミスをしたんだ!馬鹿じゃないのか?」
他人から言われたら固まってしまうようなセリフを、平気で自分には投げかけるのだ。
そういう風に厳しく叱咤激励しないと、ちゃんとできないと思っているかもしれない。
しかし現代の科学はそれを否定する。
部下がミスをした時に、厳しく注意するのか、それとも「次はうまくいくよ」と励ます方向で接していくのかで、部下のパフォーマンスが変わっていくことが色々なデータで明らかになっていると思う。
ミスを指摘し、厳しく叱ることは、決して人を伸ばさない。
そういうことが広まって、他人に対してはぐっと怒りを抑えて諭すように注意する人が増えているにもかかわらず、相変わらず自分に対しては全時代的なアプローチでやってしまっているのだ。
その怒りたくなるような状況を、第三者として見ていたとしたら、自分にかける言葉はどのように変化するだろうか?
自分の姿を第三者の視点から見ている状況を想像してみる
私は、片付けるべき仕事を抱えているにもかかわらず、1時間半も昼寝をしてしまい、思わず自分を情けなく思う気持ちを持ってしまった。
しかし、自分に厳しく当たるアプローチでうまく行った試しがないことは、この中年に差し掛かる年齢まで数え切れないくらい経験してきていることもわかっている。
そこで、この状況を自分が第三者として見つめていたら、何て声を掛けるか考えてみた。
実際に椅子にもたれかかって居眠りしていた自分を見ている状況をイメージするのだ。
そういう状況であった時に、居眠りしちゃた人に対して、励ますことはあれ、決して詰ったりすることはないと想像できたんだ。
「疲れてたんだよ。そういうこともあるよ」
「これから頑張ればいいじゃん」
きっとこんな言葉をかけると思う。
自分には優しい言葉をかけるほうが良い
自分に厳しい言葉を与えそうになったら、ぜひこのやり方を試してみて欲しい。
自分にかける言葉は、セルフイメージを表していると言える。
自分に厳しい人は、自分はできない人間、頭の悪い人間だと伝えているのと一緒だ。
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