正義とは何か。
それは、自分勝手な期待である。
これを聞くと、ショックを受ける人もいるかもしれないが、これは本当のことなのだ。
はたまた、自分勝手な思い込み、とも言ってもいい。
世の中にある、どんな正義であってもだ。
「世の中に確かものなど何もない」なんて、誰かが言ってたけど、そのとおりだと思う。
思い込みの力
しかし、こだわりというのは、強い強いエネルギーを生む。
人間の活力源になる。
だって、こだわらない限り、余計なことなどする必要がない世の中だから。
あなたは何もしなくたって生きていける。
エネルギーが冷める自然法則が働いている
自分の中の正義ってのは、言い続けてないと段々と消えていってしまうものだ。
そう、もともとこの世は「空」だから。なにもないから。
あなたはある日突然気付く。あれほど煮えたぎってた信念が弱まっていることに。
熱は冷めるように、この世の中の法則はできている。
「これではまずい」とあなたは思い、自分に言い聞かせる。
信念を強く持ち続けるために。
人間は良くも悪くも忘れやすい。
だから勉強だって、繰り返し繰り返しやって脳に焼き付ける必要があるじゃないか。
感情や信念もそう。
「自分はこういう人間だ」という信念を立てたら、それが崩れ去ろうとしている時、必死で立て直そうとする。
そうしないと自分がだめになってしまうように思えるから。
信念もそう。自分だってそう。必死に維持しないと、なくなってしまうものだ。
だから、維持する努力なしに、何かに情熱を持って打ち込めている人というのは、生き生きとしているし、幸せなのかもしれない。
なかなか一度信念が崩れ去った経験を持つと、何事も意味が無いことがわかってしまい、その後は情熱を持てなくなる。
気力がなくなった人間の行き着く先は惨め
そうすると生きる気力も失われる。
正義感に燃えたあの日は、もうやってこないのだ。
年寄りたちは、若くて燃えている人を冷めた目で見たりするが、そんな資格はないのだ。
信念がなくなった者は、自慢できない部類の我欲に走るしか無いのだから。
コメント