悟ったことでかえって幸せを感じられなくなる段階
この世は全て”空”なのだから、意味なんて無い。
ということに気がつくことが悟りの第一段階。
しかし、私たちは生き続ける運命にあるのだから、一度は目覚めても、普段は煩悩のノイズの中にまた戻って暮らすことになる。
頭では、この人生に意味はないとわかってしまったので、何に対しても熱くなれない状態に陥る。
特別欲もなくなる。
この世で行きていくのに気楽さを手に入れたのだが、引き換えに、面白みが感じられなくなってしまったのだ。
そういった状態にずっと晒されると、心はだんだん弱くなっていく。
そして、今の楽しみ、安易に手に入る楽しみにはまり込んでいってしまうのだ。
ナポレオン・ヒルの言うヒプノティックリズムって罠の一つかもしれない。
じゃあ、私達、生き続ける運命にある者は、どうすればいいのだろうか。
生きることが宿命付けられているなら、どうせなら楽しく暮らしていきたいものだ。
幸せに生きるコツとは
そこで、自ら信じるということが必要になってくる。
しかし、もう現世には、何も信じられるものなんかないじゃないか。と言われるかもしれない。
違うんだ。自らが、信じる。この世の嘘を。
これはより良く生きるため、とも言っていい。
信念を持っている人間は強い。心がブレない。
自らが発信者となれるのだ。影響を受ける側ではなく、周囲に影響を与える側になる。
人間は、信じるには根拠が必要だと思いがちだ。
しかし、信じる、という動詞を実際に行おうとするならば、ただ自分が信じればよく、そこに根拠のあるなしは関係がないということがわかる。
例を挙げると、神だろう。
宗教に入っている人間は、神を信じると自ら決めて生きているとも言っていい。
だから、そういった人間に対して、家族が宗教を辞めさせようとして、神のない理由を並べ立てたって、当人には何の影響も与えない。
恋人が、伴侶が、浮気をしていないと信じることもちょっと似ているかもしれない。
本当に信じると決めた者は、恋人がいないすきにLINEのデータなどをチェックしたりしない。
偶然現場に出くわしてしまったならば、もうその信頼を解かないわけにはいかなくなるだろうが。
人間、幸福な人生のためには、何かに熱くならなくてはいけない。
そのためには、嘘を信じる。そして信じることに根拠は必ずしも必要ではない。あなたが信じると決めて、実際に信じれば、信じたことになるのだ。
自分の生き方を決めよう。答えなどはどこにもない。自ら、決めていこう。
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