いつも暗い話は聞きたくない
親や職場の同僚、友人、恋人など、頻繁に会話を交わす関係において、いつも暗い話題ばかりする相手であったら、聞きたくなくてきっとうんざりすることだろう。
一度でなくて、話すたびにいつもマイナス思考で暗い方向に話が行ってしまうので、「またか」とこちらも余計ストレスを増幅させてしまう。
しかし相手はコリもせずに、会うたび会うたび暗い話ばかりしてくる。
でも、関係性を解消することはできないために、その人と話をしない訳にはいかない。
一体どうすればいいのだろうか。
その人に別の性格でいることを期待してしまっている
一つ、気付いておかなければいけないことは、あなたの親が暗い話ばかりするのだとして、あなたが嫌な気分になっているのだとしたら、あなたは親に対して別の性格でいて欲しいと期待しているということだ。
自分の親に、前向きな考え方になってほしいと期待しているということだ。
しかしながら、親は親でしかない。
親の人間性からにじみ出るものしか表に出てこないのだ。
それなのに、親自身に「変わってくれないかな、しかも自然に」なんて密かに願っては裏切られるというのはとても滑稽なことじゃないか。
あなたが、自分の希望を相手に伝えてもいないのに、相手が勝手に自分の趣味に合わせた話をしてくれるように変わるわけなんてない。
ともかく、人にはそれぞれの人間性があって、その中で生み出される考えしか出てこないようになっている。
それ以上を期待しても、落胆するだけなんだ。
その人は、その人なりの反応しか期待できない。
いつも前向きでなければいけないという決めつけ
あとは、自分自身の決めつけが苦しみを生んでいるところもある。
それは、思考は前向きでなければいけない、という決めつけだ。
本当は前向きも、暗い話も、どちらも良し悪しはないんだ。
あるとすれば、自分はどちらの話題が好きか、嫌いかという、好き嫌いの問題だけだ。
あなたは、知らず知らずのうちに、自分の趣味の問題を相手に押し付けていたんだ。
だから、独りよがりはやめよう。
こうであって欲しいイメージ像を、相手に被せるのはやめよう。
その人自身の個性、人間性を認めよう。
そういうのが愛と言うんだと思う。
もし相手に変わって欲しいんだとすれば、相手が自分から変わってみようかなと思えるように促すべきなんだ。
求められてもいないアドバイスは効果がない。
結局自分の内面からにじみ出るものしか出てこないのなら、そうするしかないだろう。
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