運命の人なんていないのか?
好きな人ができてお付き合いできれば、お互いが同じ気持ちであり、世界で一番お互いのことをわかり合っているような気分になるだろう。
しかし、たとえそんな素晴らしい感情を抱かせてくれるような、理想的で運命の人だと思える相手だったとしても、必ずどこか我慢している部分だったり、不満なところってあるものだ。
実際に恋愛している人の口から出てくるのは、相手の愚痴ばかりではないか。
しかもそんな相手への不満は、日に日に増幅されてきて、自分自身とは相容れないほどの差異を感じてしまうこともあるだろう。
きっとこの人とは違ったんだと思って、別れてまた新たな恋を始めたとしても、新しい相手にも全く別の不満点が出てきてしまう。
そんなことを繰り返していくうちに、恋愛することがストレスとなり、そこに労力をそそぐことに意味を感じられなくなってくるかもしれない。
いわゆる恋愛疲れというやつだ。
このまま理想の相手とは一生出会えないのかな。。。
運命の人なんていないのかな。。。
そんな風に諦めの心境に陥るかもしれない。
そんな人は、そろそろ理想を追い求めるのをやめたほうがいい。
もともとあなたはちゃんと相手を選んできた
まず、好きで付き合い始めるまでに、あなたは多くのフィルターを相手にかけているはずだ。
吟味の結果、フィーリングが合うし、外見的にも好みだし、興味も合うことが多いし、という感じで厳選された相手とお付き合いしているに違いない。
でも、付き合ってみるとお互いの違いが発覚する。
これはあなたの見る目がなかったのでは決してなくて、もともと人付き合いとはこういうものだと思ったほうがいい。
もともと、人同士は違って当たり前だ。
生まれも育ちも違う相手だから、培ってきた性格や好みはズレが出て当然だろう。
しかも厄介なことに、宇宙人レベルで違う。
厳選に厳選を重ねた相手でも、だ。
だから、自分に合う相手を探す努力は大事だ。
もしそれすらしなかったら、違いがありすぎて5分と一緒に過ごすことも無理な相手だろうからね。
相手を自分なりに見定めて、フィーリングが合うし好きだと思えるなら、お付き合いすればいい。
理想の人や運命の人なんていない
でも、どんなに厳選を重ねて選んだ相手でも、生きてきた人生が違う相手だから、ぶったまげるような習慣だったり、考え方や態度だったりに次第に出くわすだろうが、そのことでショックを受けすぎないように。
「この人は違ったんだ」と判断するのは多少待って欲しい。
白馬の王子様を待ち続けてはいないか?
残念ながら、完璧な相手はいないよ。
あなたが妄想するような、全てが完璧な運命の人なんていないんだ。
好きで付き合っている相手なら、自分が苦痛でない範囲で、相手の特徴を受け入れ、なるべく理解してあげるようにしてはいかがだろうか。
付き合う前の段階で、完璧だと判断した相手が、付き合っても印象がそのまま変わらないだろうと予測してしまう自分自身に問題があったのだ。
生まれも育ちも違う人間同士が一緒に過ごすということは、違う惑星から来た宇宙人と一緒になるようなものだと心構えした方が良い。
運命の人なんていない。
でも、それがイコール希望がないということにはならない。
違う者同士がともに過ごすことで、相互理解の努めだったり、お互いに愛を示すことであったり、魂にとっての成長の機会が設けられるのだから。
一人でいれば、楽だし、余計な気を使わないし、ストレスもないかもしれない。
しかし、それだと魂にとっての学びが何も得られないのだ。
世の大人たちが若者に対して口酸っぱく「結婚せよ」と言うのは、そんな理由があるからだ。
多くの大人たちは、結婚したほうが良い理由を言語化できていないから、ただただ「結婚せよ」と言うばかりなのだけれども。
異性と関わることは時に面倒だし、傷つく可能性も出てくる。
不毛さまでも、感じる場面も出てくるかもしれない。
しかしそれでもなお、異性を求めたほうが自分にとってプラスになるはずなんだ。
理想の相手はいないのかもしれないけれど。
一度は理想に思えた相手と、人間関係を深めていく努力をする経験は、きっとあなたの魂を成長させてくれるはずだ。
それは表向きは決して楽しいと思えるものではないかもしれない。
苦労ばかりで、一緒にいる意味すら感じられないこともあるかもしれない。
それでもなお、一度は理想と思えた相手と、一緒に歩んでいく努力をやめないで欲しい。
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