今の自分があるのは恋愛のおかげ
私は自分が嫌いで全く自信のない人間だったが、現在普通に自己肯定感を持てているのは、今までの恋愛のおかげだと思う。
恋愛は、私に大いに自信を与えてくれるものだった。
自分に自信を持てない人というのは、とにかく自分のことが嫌いだ。
鏡に映る自分を直視するのが嫌だし、自分の写真も見たくない。
録音された自分の声を聞くのも嫌だといった具合だ。
また、自分の体が汚いという思い込みというような形で現れてくる場合もある。
そのようなわけで、自分で自分のことを嫌っているというのは、青少年時代の精神に多大な影響を与えてしまう。
おそらくは勝手にそういう風に育たないわけで、そうさせてしまう周りは本当に責任が重い。
(当然、成人してからは今の自分のあり方は自分自身に責任が出てくる。未成熟で自由のない子供のことを言っている)
そんなふさぎ込む子供時代だった自分だけれども、徐々に自信を芽生えさせてくれたのは異性との恋愛だった。
嫌いな自分のことを好きだと言ってくれる存在の大きさ
自分に極端に自信のない子供は、自分のことを好きになってくれる異性なんて一生出会わないんじゃないかと、本気で心配しているものなのだ。
自分のことを好きだと思ってくれ、付き合ってくれる異性が現れた時、本当に救われたような気持ちになったものだ。
恋愛感情とは、自分に対する肯定の感情である。
しかも、それは無条件のものだ。
相手の異性にとって、私がただそばにいてくれること。ただメールができること。そんな他愛もないことを喜びに感じてくれる。
自分は、ありのままの自分を否定していたのに、そのありのままの自分を肯定してくれるのである。
好きということは、認めてくれているわけであり、また魅力という価値を感じてくれているということだから、乾いた承認欲求に随分と雨を降らせてくれたものだ。
また、自分に自信のない人間は、ありのままでは価値がないと思い込んでいるので、わざわざ奇をてらうようなことをしたり、無駄に目立ってみたりしようとする。
私自身、そんなところが大いにあった。
ところが、恋愛経験を経ることで、自分にも他者から見て価値が十分にあるんだと気がつくことができ、無理に面白くしようとする行為は減っていった。
また、恋愛関係の中での体のふれあいだが、これもまた好影響をもたらす。
自信のない人間は、自分の体にも自信を持てないものだが、そんな自分の体を求め、愛してくれる相手が現れることで、そんな思い込みを徐々に外していけるのだ。
恋愛は親の代わりに自信を与えてくれる
自分に自信を持てない人は、ぜひ恋人を作ったら良い。
子供の頃に正常な自己承認を育むことができなかった人間は、おそらくは親から愛情を受け取れていなかったケースがほとんどだと思う。
私自身はそうだった。
今までお付き合いしてきた女性達が、乾ききった心を親の変わりに満たしてくれ、私を一人前の人間にさせてくれたんだ。
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