夢は潜在意識の中身を表すか?
一般的に、寝ている間に見る夢は、潜在的な願望であると言われることが多い。
だから人々は、夢に見た内容にこだわり、日中の行動選択に影響もされる。
また、夢の内容を分析して深層心理を知ろうという試みもある。
しかし、私の見方としては、これらはすべて意味のない試みである。
夢は顕在意識的な妄想に過ぎない
では夢とはどういったものなのか。
あくまで私の分析としてだが、夢は単なる妄想に過ぎない。
だから、どんなに重要に思える夢を見たとしても、気にする必要なんか一切ない。
夢を見ている時の睡眠状態について
睡眠は、大きく2つの状態に分かれる。
REM睡眠とnon-REM睡眠である。
REMとはRapid Eye Movementの略で、目がすばやく動く浅い睡眠の状態である。
non-REM睡眠は、眼球の動きがない深い睡眠状態である。
夢は、REM睡眠、すなわち眠りの浅い状態で見ることになる。
睡眠の中でも、覚醒に近い状態と言える。
つまり夢とは、REM睡眠時に意識状態が少し覚醒に近づき自我意識が活動し始めるため見るものであり、普段の日中に私達がぼんやりと妄想している状態となんら変わらない。
夢とは妄想である。
だからその内容で一喜一憂する必要は一切ない。
昼に見る夢を白昼夢と言う。
まさに、起きている時、寝ている時どちらも同じ夢を見ているだけなのだ。
では、なぜ夢の内容は時々誇張され、突拍子もない内容になるのか。
それは、顕在意識が完全に目覚めているわけではないので、妄想の制御が効かず、あらぬ方向に広がっていってしまうからだ。
どんな夢を見たとしても気にする必要はない
潜在意識と夢は関係があるかどうかの答えとしては、関係がないということになる。
夢の内容は、潜在意識と言うより、顕在意識に関係がある。
顕在意識上の欲望、恐怖、心配といったものが現れてくるのだ。
そもそもnon-REM睡眠の時に潜在意識に深く入り込んでいるので、夢のように映像で見えるわけではない。
どんな悪夢を見たとしても、あなたは気にする必要はない。
不吉な予感を感じるかもしれないが、心配していた事態には絶対にならない。
かつてマインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、夢から覚めたらすぐに夢の内容をマインドマップに書けと言ったらしいが、そんなことをしても何も見えてこない。
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