7つの習慣にある愛情についての記述は最高だ
7つの習慣を最近読み返しているのだが、とても気に入っている箇所がある。
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愛について書かれている箇所だ。
愛情を夫婦間で見失ってしまった男性が、スティーブン・コヴィーに相談する。
「もう妻は私のことを愛していないし、私も妻に対しての愛情がなくなっています。一体どうしたらいいのでしょうか。」
コヴィーはこう答える。
「妻を愛しなさい。」
「いや、だからもう妻に対して愛情を抱けなくなっているのです。」
「だからこそ妻を愛しなさい。愛(Love)とは動詞です。妻に対して愛を示すことで、愛情を感じることができるでしょう。」
このようなくだりがあって、私はここを読むと毎回感心してしまう。
相談者の男性は、とても反応的な態度であり、愛とは自分以外の他人が、妻が感じさせてくれるはずのものだと思っている。
愛情とは与えることで感じられるもの
そもそも愛情とは曖昧な表現だと思う。
愛って何だ?と疑問に思ってみても、実のところよくわからなかったりする。
だけど、人が明らかに愛情をかけている場面を想像してみると、意味がよくわかってくる。
赤ん坊をあやす母親。
猫を可愛がる子供。
ある対象に熱心で温かい意識を向け、柔らかく包み込んであげるような形だ。
そういった場面を想像してみると、やはり愛情とは、与えることでその人自身が感じられる感情であることがわかってくる。
影響の輪に集中すれば、恋愛や夫婦関係はうまくいく
また、愛に対する正しい認識に加えて、恋愛に役立つ7つの習慣の中に書かれている原則がある。
影響の輪と関心の輪だ。
平たく説明すると、実際に自分が影響力を持ち、変えることができることを影響の輪、自分の力ではどうしようもないことは関心の輪だ。
どうやったら学校の成績が上がるだろうかと悩むのは影響の輪、明日が雨だったら嫌だなと悩むのは関心の輪だ。
コヴィーは仮定の話として、もし妻とうまく行っていなかった場合自分なら、できる限り良き夫であろうとし、妻の話を聞き、妻を労る。その結果、妻が私を受け入れてくれてもくれなくても、私は妻を愛し続けるのだ、と語った。
恋愛関係や夫婦関係がうまく行っていない人にとって、とても勇気の湧く箇所ではないだろうか。
これこそが夫婦関係における影響の輪ではなかろうか。
もし、良き夫婦関係という果実を得たいなら、愛情を示してくれない妻に対して不満を抱くのではなく、夫自身ができることに集中する。
それこそが影響の輪に集中するということであり、あなたの主体性を広げ、効果的であり続けるための態度だ。
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