私たちは自分を律することができない悲しい存在
私たちの多くは奴隷体質だ。
会社に縛られていないと、自分を律することができず、ちゃんとした自分を保てない。
本来ならば、自分を律することができるならば、会社に自分を管理してもらわなくても、規則正しいニートだってありえるのだ。
でも、だいたいはそうなっていない。
会社員なら、仕事が終わったら自分を甘やかすことだけをして堕落し、ニートならば会社に定期的に引っ張ってもらうこともないから、極限まで生活の質を落としていく。
私達の多くは、管理されることによって社会的な人間らしさというものを維持できているようなものだ。
人を堕落させるのは自然界の力
社会性というのは、人間の自由なあり方に制限を課すというところがある。
人間における堕落とは、地球における重力のような自然にかかってくる力のようなものであり、我々が重力に逆らってしっかりと地に足をつけて起立しているように、社会的に見て美しい姿を維持するためには、何らかの努力が必要なんだ。
多くの私たちは、それが自分でできない。
感情に振り回され、欲望に左右される。
楽を好み、何もしなくなる。
だから、何か権力の傘に入り、管理、監視してもらったほうがよっぽど人間らしく自信を持って生きていけるということになってしまう。
悲しいことだが、これが実情だ。
そして私自身も完全にそのような人間だ。
人の弱点を利用して自分を律する方法
自分が決して特別な人間ではないということを、しっかりと理解しないといけない。
人間は皆怠け者ではあるのだけれど、その特徴を理解すれば、対処の方法はあるってものだ。
管理されなければ動けないのならば、なるべく強制力を生活の中に取り入れていくという手がある。
例えば、何か目標を持ったならば、周りに公言してしまう。
そうすると、もう後戻りできなくなるので、やらざるを得ない。
予定を立てるというのも、自分で自分を管理していることになる。
私たちは義務教育によって、決められたことを遂行するという真面目さだけは育まれている。
それを利用して、スケジュールを立てればなるべく忠実に守ろうとする自分が現れることに驚く。
飼いならしにあってしまった自分が情けないながらも、それを自分自身のために利用してやるのだ。
運動を始めたいというなら、スポーツジムに入会したり、英語を習いたいなら、英会話スクールに入会したり、先に環境に飛び込んでしまうというのもありだ。
お金を払ってしまったら、やらざるを得ないという気持ちになる。
このようなことで、怠け者の自分をうまくケツを叩いて、なんとか少しでも磨いていって欲しい。
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