なぜ決意したとおりに行動を続けられないのか
夢や目標を叶えたいと思って頑張っても、なぜうまく行かないことが多いのか。
夢や目標というのは、中長期的な未来像のことだ。
将来こうなりたいな、こうであったらいいな、という自分の姿だ。
その夢を思い描くことで、人間の脳はドーパミンなどの快楽物質が出て、いい気分になる。
ドーパミンは、人類にとって行動誘引物質であるから、もし他に何も邪魔する要因がない空間にいたとしたら、憧れる未来を描いたら、人間はそれを達成するまで邁進するということになる。
目の前に迫る、強烈な短期的欲求
一方で、直近の欲求というのも普段の生活の中で沢山出くわしている。
資格試験合格のためには朝早起きして勉強しなきゃいけないんだけど、目覚ましが鳴っても、「やっぱ、いいや。明日から頑張ろう」と思って、いつもの時間まで寝てしまう。
ダイエットするぞ、と決意しても、お腹が空くと、家に置いてあるお菓子、ちょっとだけならいいよね。。。と袋を開けて食べてしまう。
止まらなくなって気づけば袋を空にしてしまった。
そんな例には事欠かない。
ありふれた人間の姿だ。
しかし人間は、短期的な欲求に負けてしまうと、自信まで失ってしまうのだ。
「あれほど決意したのに、自分はなんて意志の弱い人間なんだ」と。
もしくは、自己正当化に走る。
「たばこは俺は絶対にやめない」とかね。
自分はあえてその道を選んでいるんだ、という態度を取る。
布団の中の気持ちよさ、空腹の耐え難さ、それらは現在の自分に強烈に迫ってくる感情であり、以前立てた目標と相反してしまうので、葛藤が起こる。
最終的にどっちの行動を選択するかは、長期的欲求、または短期的欲求、どちらに従うのか、ということになる。
どっちの欲求が、より強く自分に訴えかけてくるのかで、選択が決まる。
おわかりのように、ほとんどの人間は直近に感じた欲求に従ってしまう。
余談だが、男性は女性を落としたければ、短期的欲求に弱い女性を狙うとうまくいくことが多い。
長期的欲求の方が勝った人物
以前、元横浜Fマリノスの中澤佑二選手が言っていたことはこうだ。
自分は高校生の時、どうしてもプロになりたかったから、当時炭酸飲料は運動選手にとっては良くないと言われていたから絶対に飲まなかった、と。
本当に炭酸が体に悪いかはここは問題ではない。
高校生くらいの時って、炭酸飲料、飲みたいじゃないか。
特に、死ぬほど運動しているスポーツマンだったら、炭酸を飲んでスカッとしたいはずだ。
美味しい飲み物という直近の誘惑に、中澤選手のビジョンは勝ったのだ。
直近の欲求に打ち勝つには、ビジョンをありありと強く思い浮かべること。
頭の中のイメージを、夢でいっぱいにすることだ。
直近に感じている欲求よりも、夢に対する欲求の臨場感を、自分の中で強めるんだ。
ぜひ意識して、あなたの夢を叶えていって欲しい。
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