私達がやってることは自分から切り離すことばかり
私達は、自分と何かを切り離すことばかりをやっている。
自分から切り離さないと客観視できない。
瞑想は、自我と自分を切り離す作業と言える。
表三郎さんの日記の魔力では、行動記録を付けることを勧めている。
行動を細かく書くことで、経験が自分から切り離されて、客観的に自分の行動を把握することができるようになる。
前田裕二さんのメモの魔力では、自分の心の琴線に触れたことについてメモを取り、なぜ心が反応したかを掘り下げることを勧めている。
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
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メモを取ることで、自分の頭にあった思考が切り離されて、ノートに移される。
私達は、自分から切り離さないと、それを頭で取り扱えないようにできているようだ。
自分と一体となったままだと、それを形としてうまく捉えられないし、思考の中で転がすこともできない。
この2つの本はたまたま名前が似ているが、思考や行動という目に見えないものを、ノートに書いて目視できる状態に変換する作業を絶えず行うことが、魔力と言いたくなるほどの絶大な効果を発揮するというのは、お二人が同じように感じ取ったことなのではないだろうか。
思考は自分と同一化しやすい
脳内で起きていることは、自分と一体化しやすい。
思考が自分から切り離された状態は、ポテンシャルエネルギーが高い状態だ。
万有引力で言えば、ボールは高い位置にあればあるほど、ポテンシャルエネルギーが高いということになる。
その位置まで持ち上げるのに、相応のエネルギーを使う必要も出てくる。
そして、エネルギーは高いところから低いところへ自然に向かうようになっている。
ボールは手を離すと、エネルギー0地点の地面に落ちることになる。
客観視できないのは、思考と感情を切り離して考えてないから
それと同じことが人間の思考にも言える。
思考は、何もしないと自分にピタッと張り付いたままである。
それをメモであれば、書き出す作業を行うことで、自分から切り離すことができる。
外に書き出すことで思考を客観視できる状態が、ポテンシャルエネルギーが高い状態だ。
私達は、何をするにでも、自分を取り戻したり、思考したりするときは、自分から対象物を切り離す作業が必要になってくる。
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