テンパると何事もうまくいかない
不器用な人間は、往々にしてちょっとしたことでよくテンパってしまう。
テンパるから、いつもうまくことを運べない。
不器用な人間は、上手くやろうとする前にまず、テンパるのを直すことを考えたほうが良い。
そもそもなぜ、テンパることがいけないのか。
テンパると、正しく状況を見つめることができなくなってしまうから。
テンパることによって、焦りや、失敗への恐怖心、周囲からの目などを気にしてしまい、認知の部分で感情の雲がかかってるような状態になってしまう。
自分の感情が雲のように視界を遮っているのだから、置かれた状況を正しく認識することなどできなくなる。
そのために、間違った状況判断をしてしまい、目に手を当てたくなる結果を生み出してしまうわけだ。
生真面目な人間ほど、失敗を反省し、二度とそんな失敗を起こすまいと、勉強や訓練に励むが、いざまた同じような場面になると似たような失敗をしてしまうのだ。
確かに、無知が焦りを生むという部分はある。
必要な知識や経験は必要だとは思う。
それを身に着けた上で、テンパりに対してもアプローチを仕掛けていったほうが良い。
テンパるのを直すためには脱力が大事!
ではどうすればテンパりを防ぐことができるのだろうか。
私のおすすめは、力を抜くことである。
ドキッとしたり、焦ったり、緊張したりしている時、必ず体のどこかが緊張をする。
自分の体が緊張をしていることに気づくのである。
そして、気づいたなら、体の緊張を緩めてやる。
そうすると、靄がかっていた認知力が戻ってきて、正しく脳が働き始める。
テンパりは人間が生き延びるため進化で得たものだった
恐怖や焦り、恥などの感情が高ぶっている時は、交感神経が亢進し、体の筋肉も緊張する。
まさに心と身体はつながっているわけである。
はるか昔からの人間の進化によってそうなっている。
脳が危険を察知したら、体を戦闘モードに変え、相手を攻撃できるように、また相手からの攻撃に耐えられるように体を固く緊張させる。
そして視野を狭くさせる。
命の危険が迫っているわけであるから、余計なことを考えないように、戦う相手しか見えないくらいに視野が狭まる。
これらの危機対応によって、我々人間はこの地球において現在まで生き延びてこれたわけだ。
しかし現代社会は、ほとんど肉弾戦の戦いは起こらない。
現代の戦いは主に口撃であったり、政治やビジネスの戦いであったり、つまり情報戦だ。
頭に血を登らせたら、より冷静な奴に負けてしまう。
テンパるのを防ぐには、体の緊張を解けば良い。
そのためには、今自分が恐れや焦りなどを抱いて、体が緊張しているということに気づく必要がある。
このことを意識して、ぜひトライしてみて欲しい。
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