皆さんは因果応報は本当にあると思うだろうか?
あらためて考えてみると、悪行の報いを受ける例は、この世の中においてよく目にする光景なのではなかろうか。
だからなんとなく、因果応報が本当にあるんじゃないかと信じている人も多いのかもしれない。
今回は、私が過ちを犯し、因果応報は本当にあると信じるに至った一連の流れについて、恥ずかしながらお話したい。
これによって、一人でも他人と自分両方を不幸にしてしまう人が減っていくことを望んでいる。
因果応報の忠告が予言になるとは
「自分がした行いは、いつか自分に帰ってくると思うんだよなぁ。。。」
ひょろ高い背格好をした黒尽くめの男は、俺の方を見ずに前を向きながらそう呟いた。
(何言ってんだコイツ・・・・)
俺は内心そう思ってた。
彼はかなり合理的な考え方をする男で、目に見えない世界のことなど全く信じなさそうなタイプだったから、まさか因果応報は本当にあるなんて言葉が彼の口から出るとは思いもしなかった。
良心の欠片も持ち合わせてなかったあの頃の因果
あれは10年以上前のことだったか。
私は当時、普段の生活の中で全く出会いがなかったため、週末は街でナンパをするのが常だった。
インターネットのコミュニティで知り合った他のナンパ仲間とつるんで、よく行動していた。
一定期間だけ、その背の高くて高学歴な男と共に行動していた時期があった。
彼はかなり成果をあげている方だったが、私はとてもしょぼくてナンパ師などと呼べないくらいだった。
私は彼に、ナンパではないが、私生活であったこんな出来事を話した。
それは、当時通っていたテニスサークルで仲良くなった女の子とHをしたという話なのだが、その女の子は長年付き合ってた男性と婚約済で、私はそれを知ってた上で彼女を誘い、彼女も戸惑いながらもなし崩し的にOKをしたのだった。
あの頃は良いも悪いもわからなかった。
そしたらなんと・・・・その後しばらくして、その彼女は婚約を破棄してしまったのだ!
そんな話、本当にあるのか・・・?
耳を疑った。
彼女の話によると、初めて付き合った彼氏と長年のお付き合いの後に結婚を決めたのだが、好きかと言われればよくわからなかったそうで、昔から一緒にいた関係なので、結婚を進めていくことに疑問を持つことはなかったのだそうだ。
しかし私と寝たことによって、今まで感じたことのない気持ちになったと言うのだ。
それによって今までの彼に抱いていた思いは、恋愛感情ではなかったのだと気づいてしまったとのことだった。
私は大いにうろたえた。
私は責任を取るほどの気持ちも彼女に対して持ち合わせてなかった。
しかし彼女は自分の気持ちで決めたことだからと、私を責めることは一切しなかったし、私に責任を取らせようともしなかった。
そんな話を例のナンパ仲間にしたところ、先程の因果応報の話を持ち出されたのだ。
コイツ何言ってんだと思いつつも、自分よりも若い年齢で、それまでの人生経験の中からそのような価値観を作り上げていることに驚きの気持ちも正直あった。
当時の私は、本当に何もわかっていなかったから。
因果応報が本当にあるなんて・・・
因果応報は本当にあると思わされた出来事
月日は流れて、そんなこともとうに忘れてしまった頃、私は長年付き合ってきた、結婚まで約束した彼女に、突然無残な捨てられ方をした。
理由はいまだにわからない。
理屈に合わない別れ方だったのだが、今考えてみれば、過去私はテニスサークルの女友達と付き合っていた彼氏に対して、同じような目を合わせたじゃないか。
彼からすれば、もうすぐ結婚という時に、急に彼女が別れるの一点張りに豹変し、意味がわからないといったところだったろう。
幸福な毎日から、絶望のどん底に落とされたことだろう。
これが因果応報かはわからない。
でも、因果応報だと言うこともできる。
この世は鏡の法則が働いていると誰かは言う。
つまり、相手にしたことは、自分にしていることと同じだということだ。
もし、それが本当だとしたら、過去に不道徳な行いをしてきたのなら、とても恐ろしいことだ。
ともかく、私から言えるのは「因果応報は本当にある」ということだ。
安易に悪巧みをして、誰かを傷つけるようなことはしないように。
すべて、自分を傷つけているのと同じで、あとでみーんな返ってくるんだから。
すでにしてしまった悪行は、残念ながらブーメランのように戻ってくる。
しっかりと受け止めて報いを受けよう。
そして因果の解消がこれで済んだと思うのだ。
過ちを犯すのも人間だけど、日々新たに生まれ変われるのも人間なのだ。
過去は過去。取り返せない。
過去を必要以上に悔やまず、せめて今日この日から、良き人間に生まれ変わろうじゃないか。
それしかできないんだ。人間は。
もう、身をもって知る必要は無いんだ。
因果応報は本当にあるという前提で、他人に悪さをせず、他人を傷つけず、欲望のままに振る舞わず、生きていこう。
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