親のことが嫌いな場合、どういうスタンスで付き合っていけばよいか

親が嫌い 世の中

この世の環境設定に合わない

お正月も終わり、皆さん普段の生活に戻られていることだろうと思う。

お正月といえば、家族や親戚が集まる機会でもある。

当然、実の親となれば、子どもたちに顔を見せに来て欲しいと思うものだ。

しかし、私は正直に言って帰省が憂鬱だ。

理由は沢山あるが、まず両親と私との性格が合わない。

言ってしまえば親が嫌いなんだ。

生物学上は両親から生まれたのだが、魂は全然別のところからやってきたのかと思うくらい、話が合わないのだ。

私は不器用なタイプで、小細工せずに素直に正直に生きたほうが自分の良さが出せるタイプだと自分で認識しているのだけれども、両親は世の中はなるべく上手くやったもん勝ちだと思っていて、粋を求めるよりも実利を取るタイプなのだ。

まぁ両親は、自分と性格が合わないとは認識していないだろうが。

なぜなら私が諦めて、彼らの言うことを聞き流しているからだ。

彼らにとって、血縁というものが揺るぎのない関係性の土台となっていると思っている。

だから、たとえ無言であろうが、ギクシャクしていようが、親子は親子であると信じ切っている。

関係性の上にあぐらをかけると思っているのだ。

実態に目を向けない性質がここにも出ている。

しかし合わないものを無理に合わそうとしても難しい。

彼らは彼らの好む生き方を続けたいのだから、それをさせてあげるのが事を荒立てずに済む方法なんだと思う。

彼らは彼ら。私は私。

そうしたいのだけれども、彼らは私の生き方に土足で足を突っ込んでくるようなところがある。

彼らにとっては、私の生き方が非効率的で、損を垂れ流しているように見えてしまいもどかしいのだ。

責め立ててくる世間的な価値観にはどういうスタンスで?

だからこそ、なるべく距離を離れて生活をしているのだけれども、年に一回は、どうしても会わないわけにはいかない。

そんだけ嫌なのなら、別に会わなければいいじゃないかと言われそうだが、この俗世間で生活するのなら、俗世間らしい振る舞いも最低限しなければいけないのだろうし、嫌な目だけを合わされているわけでも当然ない。

育ててもらった恩というのは当然ある。

だから義理として、年に一回は会おうと決めているのだ。

世の中には必ずしも親とうまく行っていない人がいるはずで、そんな人は私のように考えればかなり楽になるんじゃないかと思う。

親に恨みを持つ人間にとって「親に感謝をしなさい」という外様からの上から目線の安易なアドバイスほど、的外れに感じてしまうものはない。

親に感謝ができないのは精神的に未熟であるという評価とともに、そんな風に言われてしまうのだ。

しかし、実際に恨みを持つ人が、両親からどんな仕打ちを受け、どれほどの苦しみを与えられてきたかをわかろうとしたのかどうか。

そりゃ親とうまくやっていけたほうが良いに決まってる。

しかし今までさんざん関わり合って来た結果、上手くいかない現実があるのに、「親に感謝をせよ。」という道徳的観念は、それでも親に感謝できないその人自身を精神的に追い詰めるのだ。

それこそ自分は未熟であると、自分を責める。

親が嫌いだという心理だってこの世に存在して良い

人間の心は複雑にできている。

なのに、道徳的観念は時に冷たく私達を襲ってくることがある。

世俗的観念の中だと、精神的に追い詰められてしまう人が存在するのだ。

事実は小説より奇なものであり、人生とは複雑極まりないものなのに、人々は何でも一般論で片付けたがる。

私は、私を生んでくれたのは両親ではなく神であると心の底から納得できた時、救われ、この世で生きていけるお守りのようなものを手に入れたのだ。

これはよくよく考えてみれば真実であるので、ピンと来ない人は一度突き詰めて考えてみて欲しい。

私は神に生んでもらった。

私の両親も神に生んでもらった。

両親よりもまず、神が第一である。

旧約聖書における、イサクの燔祭で書かれているように。

アブラハムは愛する息子イサクを生贄に捧げるよう神から命じられるが、それを躊躇なく実行しようとする。

現実世界における関係性上の息子よりも、神を上位に置いているという、アブラハムの信仰心が描かれた場面であり、私を救ってくれた箇所でもある。

だからといっても、我々は現実世界に生きているのだから、現実のルールを全く無視していいわけでもない。

この世の共同幻想に乗っかるが、それによって精神的に追い込まれないようにだけ気をつければいい。

本当に無理な場合は、離脱したって構わないんだ。

世の中の人間は一斉に非難するだろうがね。

この世のあらゆるストーリーは幻想であり、嘘であるのだから。

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