意思決定を感情に委ねる人がいる。
しかし、感情とは変化するものだ。
感情が変わった時に、下した決意が揺らいでしまう。
それに比べて、理性によって意思決定を行う人は、揺るぐことはない。
あなた自身がそうしようと決めて行うことだから、その時の気分でやる気が変わるなんてことは起こらない。
感情で意思決定をすると揺らぎやすい
意思決定のプロセスを感情に委ねるわかりやすい例は恋愛である。
お互いのことが好きになって付き合い始めるのだから、感情によって意思決定がなされている。
恋愛は最初は相手のことが好きだという感情で燃え上がるが、それは永遠には続かない。
いつかは熱が落ち着いてくるものだ。
そうなった時に二人の関係性が試されてくる。
付き合ったり別れたりを繰り返すタイプの人間は、おそらく意思決定の中で感情に頼る度合いが強いんだと思う。
恋愛と比べられて考えられるのが結婚だけど、結婚は感情で決めるものではなくて、理性で決めるものだと思う。
お互いに好きだという前提があった上で、一緒にうまく生活していけるのか、金銭感覚はどうか、思いやりはありそうか、忍耐強さはあるだろうかと、結婚生活に耐えうるかどうかの冷静な吟味が必要となる。
そういうことはお構いなしに、好きな気持ちだけで結婚してしまうと、後々こんなはずじゃなかったということが出てきて、気持ちが冷めた時に関係を維持できなくなってしまう。
感情で意思決定をしていると誰かに操られる
意思決定を感情に頼っている人が多いのではないかと思う。
もし感情に頼っているのなら、他人から操られてしまうから気をつけたほうが良い。
感情は、ある程度狙ったように引き起こすことが可能だからだ。
例えば、チンピラが相手に因縁をつける時、感情を刺激するような言葉を吐いて、喧嘩を誘発させる。
相手の挑発に乗ってしまっては相手の思うつぼだ。
セールスマンが何か商品を買わせたい時、おだてていい気分にさせるというのは常套手段だ。
世の中のあらゆる広告は、見る人の感情を刺激して、購買行動に駆り立てようとする。
どんな人も感情を持っているものだけど、意思決定がその時の感情のみに限られてしまっては、なんとも心もとない。
何らかの感情を抱いた上で、理性を持ってして、しっかりと決断を下すのだ。
自分自身で考えて、納得した決断ならば、どんな結果になろうとも後悔は少ないものだ。
感情と理性のどちらを意思決定のプロセスとするか
あなたは意思決定を感情に委ねているだろうか?
それとも理性の判断に拠っているだろうか?
あなたが何事も続かないタイプであれば、もしかしたら気分や感情で行動を決めているタイプかも知れない。
それでは根無し草であり、足元が定まらず不安定なままだ。
あなた自身が自分の理性で、自分の意志で決断すれば、思った以上にゆらぎは少ない。
決断とは、決めて断つと書く。
後戻りがない感じがして潔いものだ。
退路を断てば、後は進むしか無い。
しかし感情で決めていると、感情は一定に定まらない性質があるので、いつまで経ってもあなたに安定は訪れないだろう。
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