みなさんは感受性が強い方だろうか?
感受性が強い人は、ちょっとしたことで傷つきやすい。
そのために、どうしても生き辛さを感じやすい。
そんな感受性が強い人は、普段の生活だけでも消耗しやすく、またそんな自分を責めてしまいがちだ。
自分で自分にムチを打っているようなものだ。
感受性が強いことを、自分の心の弱さだと責めてしまうのだ。
感受性が強い人は、自らの感受性によって消耗をし、また自分で自分を責めることでも二重に消耗している。
感受性が強く生き辛い人はHSPを意味する
しかし最近、そんな人々にとって救いとなる情報が世の中に広まってきた。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれる人達が、一定数存在するということがわかってきたのだ。
HSPとは、その名の通り感受性が強い人、という意味で、普通の人なら気にならない程度の外的な刺激に対して敏感に反応してしまい、それによって疲れやすく、消耗しやすい人々のことだ。
HSPの人は、消耗しやすいために、一人きりの時間を必要とする。
感受性の強い人にとっては、HSPという特徴を持った人が存在すると知ることは救いになる。
なぜなら、これは精神的な特徴なだけであり、自分の心の弱さが招いていることではないと言うことになるからだ。
自分がHSPだと認識することで、必要以上に自分を責めることはなくなる。
私自身もHSPだ
私自身もHSPだと自分で認識している。
例えば、集団の中にいると神経的に疲弊してしまう。
だから大勢が参加する会議などは苦手だ。
その後の飲み会は参加せず、なるべく早く一人になりたいと願う。
都会の人混みも苦手で、出かける用事がある時などは疲れを感じる。
また、大きな音が苦手で、BGMは抑えめにしてほしい。
白色の蛍光灯の光も苦手で、突き刺すような感じがして神経の緊張が取れない。
また単純に体が疲れやすく、仕事後はぐったりとしてしまう。
小説や映画で過激な描写があると、影響を受けすぎてしまい、数日間はショックを引きずる。
このような感じだから、社会生活を送るというのは、自分にとってはなかなか辛いことなのだ。
感受性が強いことを乗り越えるには、ただ見てみる
では、感受性が強いことを乗り越えるためにはどうすればよいのか。
乗り越えるためには、起こった感情をただ”見てみる”ことが必要だ。
不快な感情、ストレスがワーッと心に沸き起こった時、自分という存在がマインドと一緒くたになってしまっている。
そのためにもろに感じたことに対して影響を受けてしまう。
そうではなくて、感情が沸き起こったら、そのことを見てみるのだ。
感情を抑え込もうとしてもだめだし、その感じたことに対して二次的にジャッジするのもだめだ。
ただ、感情を起こるがままにさせておきながら、そのことについて見てみる。
そうすると、一つの事実に気付く。
感情を見れたということは、自分は感情ではないという事実に。
見ているということは、自分ではないものを見ているということになるじゃないか。
感情は自分ではない。
そうやって感情と自分を切り離すことをする。
その時に見た感情は、自分のものではないのだから、辛くはないということも見てみる。
そうこうしているうちに、感情はだんだんと薄らいでいって消えてしまうのにも気付く。
感受性が強くても、心の観照を心がければ克服できる
このようなことは、瞑想をするときに心の中で行っていることなのだけれども、感受性が強いHSPの人こそ、取り入れるべき手法なのだ。
心の中で起こっていることをただ観照し、マインドは自分ではないということを理解している人のことを悟っていると言うのだけれど、HSPを克服するには悟りを開かなければならないというのは、ちょっとハードルが高いようにも思う。
でも、感受性が強くて生きるのに困っているのだから、これはぜひ訓練してやり遂げなければいけないだろう。
スピリチュアル的な考え方によると、本当の自分とは、この世界をただ見ている存在であり、全ての物事はただ起こっては変化し続けていくだけであり、そこになんら目的もなく、それらを起こしている行為者もいない。
感情に巻き込まれてしまうというのは、マインドを自分が起こしていると思い込んでいるからこそであり、本当の自分とはそれではないと気付くことによって、HSPを克服するきっかけにできるんだ。
そして、心の観照を実際にやってみれば、心の変化は自分が起こしているのではなく、自分の意志に関わらず自然と発生しては消えていくものなのだということが、理解できてくる。
だから、HSPの心の傾向というのは、自分では変えることは出来ない。
自分がどう思い、感じるかは、変えることは出来ないのだけれども、ただ見ることによって、心の変化に惑わされなくなるということだ。
マインドが自分なのではないし、心をコントロールしているのも自分ではない。
どのような思いがやってきても、自分とは関係がないのだから、放っておけばいい。
心の状態に真剣に向き合ってしまうことが、HSPのような生き辛さを生んでいたんだ。
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