自力だけで成功できるという勘違い
これだけ成功法則だの、自己実現だの盛んに言われると、勘違いしてしまうことがある。
自力だけで成功できるんだと。
自分が力をつけて、適切な努力さえ行えば、必ず結果は出るんだと。
いくら頑張っても報われないのは、自分のせいなんだと。
この考えは、必ずしも世の中の仕組みと合致していない。
なぜなら、社会は自分ひとりで成り立っているわけではないからだ。
様々な人間、様々な要因が入り乱れながら構成されている。
他力も、必要なんだ。
いくら才能があっても、機会に恵まれ、掴み取れるか
先日、アリーという映画を見た。
人間が持つ愛情を描ききった素晴らしい作品で、とても感動したのだが、人生における機会というものについても考えさせられた。
アリーはレストランのウェイトレスとして働きながら、バーで細々と歌手活動を続けていた。
オーディションに何度出ても落とされ、自信を失いかけていた。
ある日、ライブを終えたロックスターのジャックが、帰りにバーに立ち寄り、偶然そこでアリーのパフォーマンスを目にし、彼女の才能に一目惚れする。
そこからアリーのサクセスストーリーが始まっていく。
人生はこのような側面も多いと思うのだ。
いくら光るものを持っていたとしても、いくら努力していても、運命の扉はびくともしないことが。
自分の力だけで、人生を駆け上がっていくことは、アリーのような才能を持ってしても難しい。
そんな時は、まるで運命が邪魔をしているように感じるかもしれない。
しかし、突然機会が訪れた時に、それをしっかりと掴み取れば、案外抵抗なくスイスイと駆け上がって行くことができる。
いくら頑張っても報われない時期に、腐らず粘れるかどうか
人生には、時期、運勢等、流れのようなものがあって、機会が訪れるまではどうあがいても自力ではどうにもならないこともある。
まるで川の流れに逆らって泳いでいるかのように。
川の流れが、自分にとってフォローに変わった時、それまでの抵抗が嘘であったかのように、楽に進んでいくことができる。
私達が気をつけるべきは、潜伏期であっても、夢や目標に向かって日々刃を研いでおくことだ。
上手くいかないからと言って怠けていれば、せっかくやってきた機会も素通りしてしまうだろう。
頑張って頑張って、報われなかったとしても、人生における成功は、適切な機会も必要なんだと知り、自分を磨きながらその時が来るまで粘ろうではないか。
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